未来予想図
未来のビジョンは大事で、同じくビジョン実現のシナリオも大事だと思っています。今日は、自分の中にあるビジョンを書きます。
コロナ・パンデミックのあと「どうなるか?」という話がたくさんありますが、コロナ・パンデミックに関係なく「こんな社会を出現させたい」と思っていたビジョンがずっとあります。
コロナがあって、「そんな社会の方がいいよね」となる理由が浮き彫りになってきた、みたいなところもあるので、そういう記述も出てくるとは思いますが。
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私は「ベーシックインカム」はありだと思っています。
「日本国民として生まれたからには、最低限の衣食住は保障されている」というようなイメージです。
日本は今、空き家だらけで「住」は本当は余っています。土地の所有権とか、家賃だとか、色々考えるとややこしくなりますが、まず最初の起点として「家は余っている」というのを大事にしたいと思います。
「どこに住むか」「どの家に住むか」を選ばなければ、家はある、ということです。
「どの土地に住むか」「どんな家に住むか」は”最低限以上のこと”だとしたら”最低限”住む家は提供される、というのは可能なはずです。手続き上、法律上の難しさはあったとしても「モノがないからできない」という難しさではないはずです。
次に「食」です。
日本国民1億2千万人の”最低限の”胃袋を満たすだけの食糧は、1億2千万人が働いて生産しなくても得ることができているというのが現状と認識しています。
食に加えて、電気ガス水道は最低限の生活に必要となります。
当たり前と言えば、当たり前ですが「日本全体として、日本人の衣食住を最低限満たす生産能力は今既にある」ということになります。
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それ以上のこと、付加価値をつけることは、考えてみれば全て「余暇」とか「遊び」みたいなものです。
今まで私たちが「仕事!」「働くことが大事!」と言っていて「働かざる者食うべからず」みたいに言っていた”働く”ということは、見方を変えれば、そのほとんどは実は、生命の維持には関係のない「贅沢」だったということもできるかなと思います。
士農工商、というのが江戸時代だったわけですけど、これってすごく実は合理的な話だったのかもしれません。
士はおいておいて、農工商。
農って、食を守ってくれる人たち。
工って、住を守ってくれる人たち。
そういう人達って、社会にとってすごく大切な存在なんだよ。
農と工があって、商ってのは、まぁ遊びみたいなもんなんだよ、
そんな風に考えて作られた・・・・かどうかは知りませんが、そんな風に解釈しなおしてみるのも面白いかなと思います。
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例えば、食・住に関わる人を、極論ですが、みんな公務員にしてみます。「命を支える仕事」を公務員にする。水道電気ガスの会社も公務員。一次産業者も公務員。
この公務員の凄いところは「自分たちの食べる分は自分たちで生産できている」「その上、余った生産能力で、全国民の(衣)食住」まで賄っている」というものすごい仕事をしている人たち、ということになります。
ロボット技術等の発展により、公務員に必要な人数は減っていくかもしれません。そうするとますます希少価値の高い「世界を支える仕事」として、一番の尊敬と感謝の対象となる仕事。
そんな世界はいいんじゃないか、なんて思ったりします。
ベーシックインカム(お金じゃなく、ベーシック食・住の提供)が、公務員によってなされる、という世界です。
そんな世界の中で、民間の人が何をするのか。それはもう、より楽しく、より幸せに生きる「贅沢」を満喫することです。
働かずに「ベーシックインカムの中だけで最低限の生活をする」というのが幸せな人は、それもありでしょう。毎日散歩するだけの生活。そういう人もいていいと思います。
毎日、踊っていたい、歌っていたい、という人もいるかもしれません。それもOKです。「それをみんなに伝えたい」と思って、Youtubeで世界中に発信する、そんな人もいいでしょう。
「収入を増やして、もっと贅沢をしたい」という人も勿論いて構いません。これまでの「仕事」と同じように、人に喜ばれることをして、自分の収入を増やして、得た収入を使って、欲しいものを買う。
それもあっていいと思います。
そうなったときに、多分、実は、今とあんまり変わらない世界、変わらない日常だったりするのかなと思うんですが、
根本的にやっぱり違う世界になっていると思います。
ベースが「自分たちは遊んでいる」という認知だから。。。
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このビジョンが実現されるには、色々な課題があるだろうなぁということは思います。
でも、自分のワクワクするビジョンはこれなんです。